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Cork City 〜 Widderlings Line 〜 / Cork Co. , Republic of Ireland



何とか今の所持金で Limerick まで行ける。 そこまで行けば何とかなるだろう...



そう決心し、早朝のバスでこの Doolin の村を出発しました。










のどかな風景や小さな街々を通り過ぎ、一眠りして目が覚めた時にはバスは Limerick

街の中を走っていました。


そしてバスは終点のBus station に到着し、僕はすぐさま銀行を探しました。




銀行は何処ですか?


「どの銀行をお探しですか?」


Bank of Ireland ですが。


「それでしたら次の交差点を左に曲がったところにありますよ。」


ありがとうございます。




地元の人達に何とか道を尋ねながら目的の銀行に到着する事が出来ました。


やっとの思いでキャッシュカードを機械に入れたところ思いも寄らぬメッセージが返ってきました。



「このカードを読みとることが出来ません。」



出てきたメッセージに愕然としつつ、銀行の窓口にてカードの確認をしてもらいました。



「原因は分かりませんがだめなようですね。」



ここでも愕然としながら窓口の方に交渉していたところ、持っていたクレジット カードでキャッシングができることが分かりました。



これで何とかなる...



そしてこの日の目的地はここからまだかなり離れた Cork であったため、急いで 駅に向かいこの旅2度目の列車に乗りました。



早いのか遅いのかよく分からない列車に揺られ、列車の乗り換え方もよく分からなかった にも関わらず

なんとか目的の Cork にたどり着きました。



ここで、思ってもいないことが...




今までのように宿を廻り今日の空きが有るかどうか聴いたところ何処も満員とのこと。


断られたところで近くの宿の場所を聴き空きを確認すること数件目でようやく泊まれそうなところが

見つかりました。



本日空きはありますか?


「予約はしていますか?」


いいえ。していないです。


「分かりました。でしたらそこの席で10分ほどお待ち下さい。」




この時はこの "10分ほど" の意味が分かっていませんでした。




10分経っても何も声がかからない。 20分経っても何も声がかからない。

30分経っても何も声がかからない。 40分経っても...


おかしいなと思い受付の彼女にもう一度声をかけてみました。




先ほど10分ほどお待ち下さいと言わて待っているのですが、どうなっているのですか?


「はい。そのままあと10分ほどお待ち下さい。」




そのまま更に10分待っても、20分待っても、更に1時間待っても声はかかりません でした。


ちょっと心配になったのでもう一度彼女に聴いてみました。




ここに来て10分ほどお待ち下さいと言われ待っているのですが、1時間半以上も

待っています。 いったいどうなっているのですか?



彼女は悩みだし、そして言いました。




「そのまま、あと10分ほどお待ち下さい。 今度は本当に10分ね。」




そして待つこと20分。 ようやく彼女から声がかかりました。




「予約はしていますか?」


いいえ。していないと先ほど言ったのですが...


「.....」



何か最初に伝えた事が通じていなかったようでした。


しかし、彼女はもう一度悩んだあげくそのまま部屋に案内してくれました。


これはラッキーだったということにしておこう。 2時間ほど待たされたけど...




ひとまず荷物を置き、どうしても行きたかった Blarney 城 に向かいました。



このお城にはそのてっぺんの壁にはめ込まれているブラーニー・ストーンに対し鉄の柵に

つかまり仰向けになってその石にキスをすると雄弁になれるという伝説があります。


高さが25mほどあるところから仰向けになり真下の地面を見ながらこの儀式(?)を

するため非常に恐怖であると聴いていたのですが、実際やってみると何も恐怖を感じませんでした。


数日前にいたモハーの断崖やアラン島の断崖とくらべれば4分の1以下の高さだからでしょうか...


このとき本当に自分の高さに関する感覚が麻痺しているなぁとつくづく思いました。


このお城自体もすごく綺麗でしたし、その周りの公園もすごく美しく閉館時間ぎりぎりまで

この敷地内で過ごしました。





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そして再びバスに揺られ Cork の街に戻りました。


市内に戻る途中、ひどい渋滞に巻き込まれたため、目的のバスターミナルの少し手前 で

バスをおりました。


せっかくなのでその辺を散歩しようと思い、近くの路地を歩きました。



買い物袋を両手一杯にもったお母さん。 ぼろぼろのサッカーボールで無邪気に遊ぶ 子供達...



この路地には地元の生活感があふれていました。


そしてそんな人々とすれ違いながら歩いていると、なぜか心が惹かれる場所にたどり着きました。



〜 Widderlings Line 〜



なぜこの場所に惹かれたのかは分かりません。


ただ街の中心を流れる川の向こう側の風景とその中に見える名前も知らない教会が気になって仕方がありませんでした。


そしてこの街で一番好きな場所がこの路地になりました。



しばらくこの路地で時間を過ごし、宿に戻りました。


その日はいろんなことがあり大変疲れていたのでベットで横になっているといつの間にか

夢の世界へと旅立っていました。






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