かつてのインカ帝国の首都 Cusco
標高3360mの高原都市
Punoからのバスの旅を終え ようやくこの地へと辿り着いた
〜 Plaza de Armas 〜
クスコ旧市街の中心地
ある休日に訪れると ちょうど何かの祭りが行われていた
兵隊によるパレード 多くの家族連れ そして祭りに参加する農民達 ...
何処の国に行っても 祭りの雰囲気は 何故か心を熱くさせる
"夜のアルマス広場"
昼間の賑やかさはないが 静かなひとときを 人々は各々過ごしていた
こんな空間も またそれはそれで美しい
そして ある朝の風景
しとしとと降り続く雨 まばらな通行人
晴れた日の賑やかな広場とは 全く違った趣を醸し出していた
いろいろな顔を持つこの場所に いつも魅力を感じるのは そこに強い存在感があるからなのだろう
〜 Iglesia de Santo Domingo 〜
かつての太陽の神殿 コリカンチャ
インカ時代に創られた神殿は この地を侵略したスペイン軍によって土台を残し壊滅的に取り壊された
そして この上に建てられた サント=ドミンゴ教会
昔 クスコを襲った大地震の際 教会の建物は崩れ落ちたが
その土台はびくともしなかったという
500年もの時を越え インカの面影を残す石組みの曲線は 今なお美しい
〜 La Piedra de Los Doce Anguios 〜
"カミソリの刃1枚すら通さない"
そのフレーズで親しまれている "12角の石" と呼ばれる石壁が旧市街にある
この石の形がとても特徴的であるため その箇所はすぐに発見することが出来た
絶妙な石の組み合わせもさることながら
それらの石壁と街の雰囲気がマッチしており 実に素晴らしい
夜のひととき 人々の足音が響きわたるこの小路でしばし佇んだ
クスコ郊外
ちょうどクスコの街を見下ろせるエリアに インカ時代の遺跡が点在している
丘の上から街並みを眺めるのも兼ねて 遺跡の周遊チケットを購入し小旅行に出掛けた
〜 Saqsaywaman 〜
クスコの東の丘の上に広がるインカ時代の要塞跡
また 毎年 太陽の祭り インティ=ライミの会場にもなる遺跡
今からおよそ50年前 かのエルネスト=ゲバラもこの地を訪れ
深く感銘を受けたという
積み重ねられた石壁も素晴らしかったが ここから見下ろすクスコの街並みは本当に美しかった
〜 Q'enqo 〜
ケチュア語で"ジグザグ"という意味を持つ遺跡
その名の通り ジグザグとした模様が所々に見受けられる
- インカ帝国の祭礼場 -
生贄を祭る台座とも思えるモニュメントを持つこの遺跡は
全体の雰囲気が 不思議なオーラにでも包まれているような感覚がした
〜 Tambomachay 〜
" 聖なる泉 "
この水は いったいどこから流れてくるのだろうか
その水源が何処にあるのか 今でも謎だという
その遺跡には そんなロマンがあった
そしてこの場所にやってくる多くの観光客 土産売りの人々
そんな事など関係無いと言わんばかりに ここに住む野良犬は己の思うがままに時を過ごしていた
このギャップが 何とも心地よい
〜 Puka Pukara 〜
"赤い要塞"の意味をもつ遺跡
確かに遺跡は全体的に赤みを帯びていた
〜 何故 この要塞を そのような色に仕立てたのだろうか 〜
遺跡についての不思議に想いを馳せる事も 遺跡を見る楽しみの一つである
〜 Templo de la Luna 〜
観光客はほとんど訪れないであろう場所に 月の神殿と呼ばれる遺跡があった
何故かこの遺跡が気になって仕方なかった
周遊チケットを使っての遺跡巡りの最後 この地に立ち寄った
表の通りからは 遺跡を示す看板しか見えない
あぜ道をしばらく奥に進むと 岩山のような存在の遺跡が目に飛び込んできた
ひとまずその岩の上に登ってみる
すると 至る所に人工的なモニュメントが見受けられた
全くこの遺跡に関する情報を持っていなかった為 ここがどういう意味の場所かさっぱり分からない
でも そんな事など もしかしたら何の意味も持たないのかもしれない
ただただ この遺跡の上から眺めたのどかな風景や 子供たちの遊ぶ姿に
自分の心が 徐々に癒されてゆくのを 手に取るように感じ取った
アンデスに吹くあたたかい風を 心ゆくまで堪能した後 遺跡巡りの小旅行を終えた
アンデスの高地に築かれた インカの首都クスコ
昔からの憧れと好奇心 当時の治安の悪さによる緊張感の狭間で過ごした時間は
今となっては いろいろな出逢いや想いが詰まった 懐かしい思い出である