かつて炭鉱の街として栄えた夕張の街は 今から約10年前、鉱山としての役目を終えその姿を激変させた
〜 メロンの産地 観光の街 〜
だが、炭鉱が閉山となった後も少しではあったが、当時の街のくらしは残り続けていた
"小さな小さな一階建ての一軒家が肩を寄せ合うように立つ風景"
昔ヤマに生きた人達が暮らしたその風景だった
厳しい冬場 この家の窓からもれる光は 一面に積もる雪を優しく照らしていたという
しかし 、もうその風景は この世の中には存在していない
今年の春 最後の住民達はコンクリートの固まりで出来た新しい建物へと移り住んでいった
"それも半ば強制的に"