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Hatoma Island  〜 Yaeyama 〜  / Okinawa , Japan




鳩間島を訪れたのは、島の音楽祭の時でした




普段は静かというこの島も、さすがに祭りの時は人が多く 島が沈むと騒ぐ人まで見かけました



もちろん彼等は冗談で言っているのですが...












Afternoon




島に人々がやって来る



住民が60人ほどしかいないこの島に、約600名もの人々が押し寄せてきました




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"本当に島が沈むのではないか"



 そういった発想が出てくるのも無理がない



"鳩間島音楽祭"



静かな島、鳩間のイメージとは全く違う風景がそこにありました





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そして何時頃だったか、いつの間にか音楽祭・昼の部が始まり


小さな島の小さなステージの周りはいつの間にか人々の熱気で充満していました






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"鳩間在住者、鳩間出身者など この島ゆかりの人々だけによるステージ"





気が付けば島の人も、そうではない人も  演奏している人も、そうではない人も


みんな一人一人そのステージの一員となり昼の部は幕を閉じました




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Evening




昼の部も終わり、夕方 一時的に増えた人口が少しずつ元に戻ろうとしています



石垣へと向かう臨時便が港に到着し、大半の人々が船へと向かっていきました




そしてそれを見送るため、港は大きなステージと化し


島の人達・まだ島に残る人達による演奏や踊りで 凄まじい熱気に満ちていました




全ての乗客を乗せ終え 船が港を離れても

いつまでも島の人々は船を見送り続けていました





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残った人はどれくらい居たのでしょうか



人々の数も減り 落ち着きを戻したかに見えたこの島で


静かに日は暮れてゆこうとしていました






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だがそう思ったのもつかの間 その後まもなく音楽祭・夜の部が始まり


人々の盛り上がりはそのまま朝方近くまで続くこととなった









Morning




翌朝、人々は徐々に元の島の生活へと戻ろうとしているように思えました




〜 小雨の降る中、 帰り支度をする人々 ステージを片づける人々 朝食の準備をする人々 〜




しかし、そう思ったのもつかの間 作業を終えた人々が思い思いの場所で再び宴会を始めだしました


いや、もしかしたらこれが元の生活のリズムなのかもしれない



さすがにそんな訳はないか...




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少し島の人達とお酒を飲んだ後 ここを去る前に、もう一度島の中を散策してみることにしました




周囲3キロほどしかないこの島 一時間ほどで島内を巡ることができます






〜 島の高台から眺める雄大な西表の姿 〜


途中立ち寄った中森の丘の上には多くの人々が 同じようにこの風景を見にやってきていました



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〜 島の道路を行き交う人々の姿 〜


地元の人なのか、そうでないのか まだ判別することはできませんが


この何げない風景が 何ともいとおしくなってきます


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正午前、西表島に向かう貨物船が島へと到着しました



この船に乗り西表に向かうことにしていました



荷物を持ち船に乗ると、昨日の夕方と同じように 多くの島の人達が港に集まってきました



〜 船に向かって手を振る人々 〜



昨日逆の立場だった自分が、今度は船の上に居ます


なんとも不思議な気分ですね





船が岸から離れ、遠く眺める鳩間島の美しさは何とも言い難い物でした




〜 もし また機会があれば 普段の静かなトキの流れるこの島に足を踏み入れてみたい 〜




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"オキナワ"




"オキナワに何度も何度も訪れ、何を求めているのか考えてみた"



"青い空、青い海、南国の楽園?"


"そしてこの島に来てもう一度考えてみた"


"ここにあるのは手つかずの美しい海、美しい自然、豊かな海の幸"


"でも、それだけを求めてオキナワに来ているのでは無いような気がした"


"もう それは自分にとって当たり前の風景になってしまったのかもしれない"



"じゃあ 何を求めてここに来ているのだろうか?"


"目の前を見渡すと 笑顔でお酒を勧める島の男達が居た"


"彼等とはついさっき知り合ったばかり"


"オキナワに来ると よくこういった場面に遭遇する"


"それは海人だったり、おじぃだったり、おばぁだったり..."



"そうだ 彼等に会いにきているんだ "



"きっとそうに違いない"




"まだ会えぬ人々に出逢うために 今後何度もオキナワに帰ってくるような気がした"





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