Isla del Sol 〜 太陽の島 〜
かつてインカを創造した神が舞い降りたとされる伝説の島
PM 1:30 コパカバーナ発
1日たった2本しかないボートにて彼の島を訪れた
港を出発して 約2時間
コパカバーナより続く半島に沿って進み続けた船は 目の前に"太陽の島"の姿をようやく捉えた
〜 島というより 巨大な丘 〜
遠くから集落や港は全く見えなかったが ちょうど島影が入り江になっており そこに船着場はあった
本当に太陽の島には 平らな土地がほとんど無い
集落は丘の上に広がっているのだが 船着場の時点ですでに海抜約3800m
そこに行くには 急な坂道を更に100mから200mほど登らないといけない
高地では かなりきついものがある
ということで まず高山病予防に 港の喫茶店でコカ茶を頂いた
あまり美味しいものでもないが 暖かい飲み物を飲むと 心も落ち着いてくるのだった
一息ついた所で ちょっとしたトレッキング
集落まで続く小道をひたすら登った
苦しかったが 標高が上がれば上がるほど ご褒美として美しいチチカカ湖の全景を見渡す事が出来るのだった
30分ほどで 丘の上に広がる集落に辿り着いた
まずは宿さがし
思っていたよりも宿の数も多く 客引きのお手伝いをしていた地元の子供たちに連れられ
じっくりと本日の寝床を選ぶ
宿の値段はどこもほぼ同じ
悩んだ末 決めたのはチチカカ湖を見下せる テラス付きの宿だった
少し部屋で休んだ後 荷物が軽くなったところで 島のトレッキングに出かける
今日は島の南にある遺跡をのんびり巡ることにした
集落から南へと延びる散歩道
段々畑の広がる光景のなかをゆっくり歩きながら 目的地へと向かった
〜 Yumani 〜
正直遺跡自体には 特別何かを感じることは無かったが
そこに辿り着くまでの道のりは トレッキングするのにちょうど良く 楽しい時間を過ごせた
それにしても 途中何度かすれ違ったロバの家族たちが可愛かった
その後 集落を少し散策し 宿へと戻った
ちょうど時間は夕方
宿の窓からは チチカカ湖の美しい夕焼けを望むことができる
当初夕食は自炊の予定だったが 宿のスタッフの作る料理があまりにも美味しそうに見えたので
他の宿泊客の皆さんと同じように 食事をお願いすることにした
皆で一緒に取る夕食
ブラジルから休みを利用してやってきたキャビンアテンダント フランスから来たカップルx2 そして宿のスタッフ
言葉があまり喋れないのでコミュニケーションが十分に取れなかったが
宿のスタッフの気配りもあり 本当にアットホームで和やかな時間を過ごせた
翌朝 早朝5:00
早起きし 宿のテラスでその時を静かに待っていた
標高が高いため 明け方は相当冷え込む
持っている全ての服を着込んで 徐々に明らんでゆくチチカカ湖の姿を眺める
そして待つこと30分後
チチカカ湖の背後の山々から 煌々と輝く太陽が姿を現した
〜 とても神秘的な光景 〜
Isla del Luna (月の島)の島影 チチカカ湖 そして太陽
寒いのを堪えて待った甲斐が十分にあった
"早起きは 三文の得"
ということで軽く食事を済ませ 朝の涼しいうちに
集落の背後にある 丘の頂を目指して トレッキングに出かけることにした
標高は4000m前後
簡単に息が上がるため ゆっくりゆっくりと大地を踏みしめ 一歩ずつ登ってゆく
そして宿から歩く事 約1時間 目的地へと到達した
頂からは 島の全景と 遥か遠くまで広がるチチカカ湖の雄大な光景を見渡せる
そこには 本当に心地よい風が吹いていた
今回のショートトリップはこれでおしまい
この日コパカバーナに戻った後 そのままバスでペルーへと向かう予定だったため
朝10:30発のボートに乗る必要があった
丘の上で少し休憩した後 宿に戻ってシャワーを浴び 荷物をまとめて港へと向かった
集落から港へはひたすら下り道
思ったより港へは早く着いたため 昨日行った喫茶店で再びコカ茶を飲みながらのんびりと船が来るのを待った
船が着いたのは予定通り
どうもここが始発ではなかったようで 何人かの船客が既に船内に乗っていた
我々数人の乗客が乗った後 来た時と同じように2時間ほどかけて船はコパカバーナへと向かってゆく
徐々に小さくなってゆく 太陽の島の島影
たった1泊だけの滞在だったが 本当に充実した時間を過ごせた
AM12:30 コパカバーナ着
街で軽く昼食を済ませ 13:30発のバスにてペルーへと向かった