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View Point / Nagarkot. Bhaktapur , Nepal




Bhaktapur より 満員の路線バスに揺られ



20km ほど離れた 山の上の小さな村へと向かった




〜 View Point 〜




晴れると村の真北に 壮大なヒマラヤの光景が望めるという



しかし 雨季の最中 ぶ厚い雲に覆い隠された山々を前にして


ほんの少しだけ期待を持ちながら 坂道を走り続けるバスに身を預けた





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約2時間ほどで バスは村の入り口へと辿り着いた


やはり この村でも行くあては考えていない



時間は十分あったので じっくりとこの日泊まる宿を探し歩くことにした




一軒 一軒 道端に並ぶ宿に立ち寄り 部屋を見ては 値段の交渉をする


いいと思っても あせらず次の宿へと進み続けた




そんな中 ある一人のおじさんに出逢ったのだった




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彼は村で レストランを営んでいるという



試しにチャー(ネパールティー)の値段を尋ねてみると 非常に良心的な値段が返ってきた



結局 二時間ほどかけて宿を決めた後 食事と挨拶がてら


そのおじさんの店へ 足を運ぶことにした




おじさんの名前は Mahila  意味は次男



すなわち 日本風に言うと "次郎さん" といったところだろう




そして 彼の店の名前が変わっていた




憲武コーヒーショップ 




どういう訳か 村人からも 彼は"ノリタケ"と呼ばれている



不思議に思い おじさんに聞いてみると 日本のある芸能人に似ているということで


たまたま訪れた日本人旅行者が こう命名したそうだ



そう言って 彼は壁に飾ってあった 一枚の写真を指さした



木梨 憲武氏扮する "仮面ノリダー" を紹介したWebのコピーだった



驚き 振り返っておじさんを見てみると 確かに似ていた




おもしろすぎる...




これらの事が縁で 天気のすぐれないこの村での滞在中


彼や店に集う子供たちがいつも ちょうどいい話し相手になってくれた




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ちなみに おじさんの子供の名前は " スシ(寿司)" という



彼はその意味を 本当に理解しているのだろうか




ともあれ 村での食事 そして休憩にと


事あるごとに この店を訪れることとなった





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滞在中は やはり天気には恵まれなかった




ヒマラヤから昇る朝日を見ようとしても 遠くにそびえ立つはずのヒマラヤすら望むことが出来ない




朝日のView Pointだと 村の人に教えてもらった宿の裏山にある祠の横で


ただ 時が過ぎるのを 静かに待ち続けるしかなかった




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時折 朝の祈りにやってくる村人や 売り物の絵ハガキ片手にやってくる子供達が


いつしか 話し相手になってくれる





何だか 山々を観に この村を訪れたのではなく


人に逢うために この地を訪れたように思えてしかたない





天気が回復したお昼過ぎ 例のおじさんの店で 昼食代わりのチャーを飲んだ後


次なる"場所"を目指し そのまま半日かけて 山を歩いて下ることにした






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