この国を訪れようと思ったのは ある日本・ミャンマー合作映画を見たのがきっかけだった
〜 千野 皓司監督作品 Thway - 血の絆 - 〜
原作者はミャンマー人作家 ジャーネージョー・ママレー
第二次世界大戦に 日本人兵士とミャンマー人女性との間に生まれた子供と
日本人の母親から生まれた彼の異母姉との間に芽生えた 年月を越えた強い絆を描いた大作であり
現地での原作のヒットによって 反日感情に傾いていたミャンマーの人々の間に
熱烈な親日感情が生まれたという すばらしい作品である
資金不足などにより 映画製作を6年もの間 中断せざるを得ない状況に陥りながらも
13年の歳月を経て 監督の執念により ようやく完成にこぎつけたという この作品を見たとき
スクリーンに映し出された光景から
ミャンマーの人々の暖かさ そして 彼の大地に吹く心地よい風を強く感じた
〜 あの風に触れてみたい あの風を掴んでみたい... 〜
そう思った時 心はもう ミャンマーの広大な大地の中に佇んでいたのだった