インカ文明を遡る プレ・インカ文明の中心に位置したティワナク
かのグラハム・ハンコックが "神々の指紋" で取り上げたこともある遺跡である
チチカカ湖の現在の湖畔からは約20キロ
彼の説によると かつてはこの湖に面していたという古代遺跡を訪れた
〜 Tiahuanaco 〜 標高 3,870m
この地へは バンを使っての1日現地ツアーを利用することにした
料金は 45ボリビアーノ(約600円)
遺跡に隣接する博物館への入館料と昼食は別料金となるが なかなか手頃な金額である
朝8:30 にラ・パスの街を出て 遺跡のあるチチカカ湖方面へと向かった
今回のメンバーは自分を含めて計8名
アメリカ人 フランス人 イギリス人 そしてボリビア人ガイドのカルロス
このカルロスは とても気配り上手で 時には笑いで場を盛り上げる素敵なガイドだった
進めば進むほど 道路沿いにある街の規模は徐々に小さくなり
いつの間にか 建物すらほとんどない広大な大地の中を このトヨタのバンは走り続けている
途中 標高4100mのビューポイントで休憩を取った
周りには 5000〜6000m級の山々が立ち並び 遙か上空にはコンドルが雄々と飛び回っていた
そんな光景を眺めていると カルロスが何か書く物を貸してくれと言ってくる
意味も分からず彼に手帳とペンを渡すと そこに即席で見事な風景画を描いてくれた
この画は 旅が終わった今でも 大切な旅の思い出として残してある
本当にいいガイドだった
遺跡に着いたのは ちょうどお昼過ぎ
ラ・パスから72km 所要3時間半ほどの道程だった
皆で遺跡に隣接する博物館で 一通りの説明を受けた後 実際の遺跡へと向かう
〜 太陽の門 カンタタイータ アカパナ(ピラミッド) 半地下宮殿 カラササーヤ ... 〜
その城壁は たった一ヶ所の歪みさえも許さないほどの 完璧なまでの美しさを持ち
その上に佇む石像たちは あるメッセージを なにびとかに語り続けているようにも見えた
アカパナのピラミッド跡に登り 遺跡全体を見渡す
心地よい 風の通り道にあるティワナク
なぜ古代の人々は この場所に この神殿を創ったのか
その意味するところは どこにあるのか
数々の謎と かつての時代に忘れ去られた記憶への思いを馳せ
プレ・インカ - ティワナク文明 - の中心地を後にした