reprise





〜 reprise 〜






幻想的な夜が来て 世界がすべて闇に続く


瞳を開けば あの世界が見える


波打ち際に佇んだ あの人がいつものように


悲しそうな瞳をして 遠くを見てる



何もかもが消えてゆく すべての夢も消えてゆく


無くしたものさえも 見つけることができない



真珠色したあの海で 冷たい風が頬を打つ


何処までも続く この白い空の下で独り


夢の世界の中 越えることの出来ないあの海に


このままずっと 語り続けていたい



時を越えても掴めない 大きな夢に届かない


ただ通り過ぎる日々に 追い越されてゆくだけ




何もかもが消えてゆく すべての夢も消えてゆく


無くしたものさえも 見つけることが出来ない






果てしなく続くこの海を ずっと眺めていた


あの日の風が止んでゆき 夢から覚める





                   1991,2





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